こんにちは。( ◠‿◠ )♪ 桜もそろそろ満開で、今日この頃は暖かい良い日になってきましたね♪とは言え、台湾では大きな地震があったようで災害の心配はいつまでも続きますが、とりあえずは春の陽気に、気持ちを休ませたいと思います。桜の季節の花見の習慣や、お休みは「ヲシテ文献」を読む様になってから気づいたのですが、何と縄文時代からずっと続いていた様ですね!!(◎_◎;)「アソヒ」という言葉の中に、種の芽吹きの為に、意識的に遊ぶのだという意味が込められている様に感じます。
さて、今日のお題は、「ヒルコヒメ」の名前の意味についてという事にしました。「ヒルコヒメ」は昼に生まれたから「ヒルコ」と名付けられたとばかり思っていましたところ、そればかりではない事に気づいたからです。「ヒルナレハナモ ヒルコヒメ」(昼に産まれたからヒルコ)だけでは、やはり一般的過ぎておかしいですよね!『ミカサフミ』の「キツヨヂノアヤ」に「ヒルコヒメ」の命名の由来について書かれている箇所がありますので、その少し前から書き出してみます。
ミ1-12(10886)
マサニキクヘシ =正に聞いておいて下さい。
フタカミノ =「フタカミ」の伝えられた
アノアワウタニ =アの「アワウタ」に
クニオウミ =「クニ」(国家)を生み出され、
ワノアワウタニ =ワの「アワウタ」に
ネコエナル =「ネコエ」(教育・産業)が成り立ちました。
ノチニヒヒメオ =後に最初の「ヒメ」(ヒルコヒメ)を
ウムトキニ =御産みになる時に、
ヒルナレハナモ =「ヒル」(昼)でしたので、名も
ヒルコヒメ =「ヒルコヒメ」と名付けられました。
トシオコユレハ =(このヒルコヒメは)年をとってから産まれた子でしたので、
タラヂネノ =両親の年齢が
ヨソフミソミノ =(夫は)42歳と(妻が)33歳の時でした。
ヲヱクマモ =「ヲヱ」(病や怪我)や「クマ」(心の悩み)が、
メハタヲハラニ =「メ」(女児)は「タ」(父)に、「ヲ」(男児)は「ラ」(母)に、
アタラシト =当たらない様にと、
スツオカナサキ =捨て子にするのを「カナサキ」さんが、
オモエラク =(聞いて)思いました。
コノハヤカレノ =我が子の「ハヤカレ」(早逝)の
イタミオモ =痛みも
チオヱシナスガ =(子の無き)乳を妻の「ヱシナス」が(与えれば)
ワスレクサ =忘れ草になるのではないか、と。
ヒラウヒロタノ =こうして、(ヒルコヒメを)拾い「ヒロタ」(廣田神社)の
ミヤツクリ =宮を造って
ソタテアクマテ =育て上げられました。その間に行われた
カナサキノ =「カナサキ」さんの
ツネノヲシヱハ =常の教えは、
ミコトノリ =(フタカミの)詔に従った事柄でした。
「ヒル」という意味を動詞として調べてみますと、現代と縄文時代とは意味も異なるとは思いますが、古語辞典で調べる限りは次の様な意味があると思います。
ひる 【干る・乾る】①かわく。②(潮が)引く。
ひ・る 【放る・痢る】体外に出す。排泄(はいせつ)する。垂れる。
ひる 【簸る】(穀物に混じるくずやごみを取り除くために)箕(み)でふるいわける。
この中で、「ヒルなれば」の言葉に当てはまる意味を探してみると、「干る」という事であれば、(かわく)とは土地が潤っていなくて作物が実らない状態であったことを言っている様でもあります。
また、「放る」や「簸る」であれば、(不要な子を外に出す)という事で、捨て子にしたと言う事を意味している様に思えます。
と言う事で、前後の文脈から考え合わせますと、やはり「ヒルナレハナモ ヒルコヒメ」とは、(昼だったから ヒルコヒメ)と名付けたと言うだけではなくて、(捨て子にしたから ヒルコヒメ)と言っていた様に思いました。随分とうっかりした話ですが、今頃になって「ヒルコヒメ」の意味に気づいたのではないか?と思います。(⌒-⌒; )
日々、この様な小さな気づきの連続ですので、またブログに書かせて頂きますね。ではまた。